002_02_夜空を見上げる【あらすじ】

2041年5月。夜勤明けの片岡まりあは、勤務先のビルを出て、東の空が紫色に変わり始める早朝の街を後輩と歩いていた。
夜中に発生した大規模障害の対応を終え、疲れ切った体で定食屋に入り、朝食をとる。
世の中の便利なサービスを支える仕事をしながらも、その苦労は誰にも知られない。
そんな日々の中で、まりあは心に浮かんだ言葉をスマホに書き留め、自分を支えていた。
帰宅後、母の写真に目を向け、眠りにつく。昼前に目覚めたまりあは、自作の曲を配信しているショップを確認するが、反応はほとんどない。
そんな時、音楽事務所「HALUCA」の小川美奈からダイレクトメッセージが届く。
最初はよくある誘いだと流しかけるが、読み返すうちに、小川が曲そのものではなく、その曲が生まれた情景を見ていることに気づく。
まりあはすぐには返信せず、窓の外を見ながら考え込む。



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