ゆっくり夜が明けて
窓辺に光が落ちる
ひとりで聞く朝の音は
やけに優しくてつらい
あなたの残した言葉
胸の奥でまだ息をする
触れられないぬくもりが
日々を静かに揺らしてく
もしも願いが一つだけ
叶うのなら
あの日の続きじゃなく
未来を見たい
どんな涙も乾くように
そっと世界が巡ってく
それでも閉じたままの場所に
あなたの影だけ
灯りみたいに残る
夕闇が降りてきて
風が頬を撫でるころ
名前を呼びたくなるのは
癖みたいなものね
弱さを隠すたびに
優しさまで失って
手放した言い訳だけ
増えてしまった
ねぇもう少し強くなって
歩けたなら
失くした日々の意味を
抱きしめられるかな
眠れぬ夜に漂いながら
あなたを思い返してる
届かない想いを重ねても
悲しみばかりが
そばに寄り添うだけ
明日を信じられるように
心が晴れるそのときに
あなたの笑顔を
そっと送り出せたなら
やっと前へ行ける
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