では、引き続きA編4-2を書いてみました。
相変わらず長いので、段落分けしました。
A編 4-2【試し書き】:クリスマスの夜のサプライズ
1.湯浅からオリジナルの曲を作りたいと言われ、作詞を頼まれるがいい歌詞が思い浮かばない:
夏の終わり、夕日を眺めながら缶ビールを飲む理沙。
ぼんやりとした時間がただ過ぎてゆく。
半月ほど前に「白河」に行き、湯浅からバンド活動を再開することを聞かされて意気投合し、
その日は非常に気分が高揚していたことを思い出す。
好きなアーティストの曲を中心に練習するつもりではあるが、オリジナルの曲も欲しい。
そこで湯浅からオリジナル曲の歌詞を頼まれたものの、なかなかいいアイディアが出てこない。
恋愛を題材にした曲を作るとしても、理沙自身には真剣になるほどの恋愛経験がなく、
現実味のない歌詞を作っても聞いている人の心には残らない。
陽が沈み暗くなり始めたところで、ふと理沙の頭の中にあるアイディアが思い浮かぶ。
2.湯浅にオリジナル曲の歌詞を渡し、歌詞の背景について説明する理沙:
理沙は再び「白河」に行ったときに、自作の詩を湯浅に渡す。
そして歌詞の背景について説明した。タイトルは「西日が差している」
ある女性が、相手になかなか自分の本心を伝えられずに時間だけが流れ、
ある日突然に自分の前から相手が去ってしまい、本心を伝えられなかった後悔の気持ちを綴った内容である。
ただし、女性が相手の男性を想う内容なので、
湯浅が歌うのであれば、男性が女性のことを想う内容にする必要があり、
男性バージョンの歌詞も理沙は用意していた。
3.仮にメロディーがつけられたオリジナル曲が湯浅から渡される:
やがて、湯浅からのメールが理沙の手元に届く。
仮のメロディーラインが作られただけの状態だったが、詩に曲がつくとイメージがさらに膨らむ。
理沙はさっそく曲の感想を湯浅に伝え、どのようにしたらもっと良くなるか自分なりのコメントを伝える。
仕事終わりに「白河」に行き、湯浅とオリジナル曲について語り合うのが楽しくなり、
店で二人だけの時に出来立ての曲を湯浅が歌うと、理沙は歌い方についてのアドバイスをした。
理沙がお手本に女性バージョンの曲を歌うと、湯浅は真剣な表情で、
どのようにすれば歌詞に込められた理沙の気持ちを表現できるか、学びとろうとしているように見えた。
4.湯浅がクリスマスの日にライブハウスで歌う事になる:
湯浅からはその後も、自宅で歌の練習をしている画像、
バンドメンバーと練習している画像が送られてきた。
バンド用のアレンジも着々と進み、「西日が差している」は曲として着々と完成に向かっていた。
年末も近いある日、クリスマスの夜にライブハウスで歌う事になり、
ぜひとも来て欲しいと湯浅から誘いの連絡が入る。
クリスマス時期は店は稼ぎ時なので、湯浅たちが出場する夜の時間帯に行けるかどうかは分からない。
しかし、彼からの強い誘いの言葉もあり、理沙は行くことにした。
5.湯浅のバンドのファーストライブの日、理沙は高揚する気持ちでオリジナル曲の演奏を待つ:
理沙はどうにか都合をつけて、クリスマスの夜にライブハウスに行く。
100人ほど入れば満員の小さなライブハウスだったが、ライブが始まりしばらくすると満員になり熱気を帯びてきた。
湯浅のバンドは3番目である。高揚する気持ちで湯浅たちの番を待つ。
湯浅のバンドの番が始まる。
アーティストのコピー曲から始まったが、ノリのいい曲なので観客ウケはよかった。
3曲目では湯浅お得意のエアギターも披露され、湯浅が鍛え上げたエアギターに観客のテンションはさらに上がる。
気分が高揚したところで、湯浅のMCが始まる。
次はオリジナルの「西日が差している」である。バンドメンバーの紹介の後に「西日が差している」の背景を説明する。
そして曲のイントロが始まる。理沙の気持ちが高揚する。
6.理沙に突然スポットライトが当てられる。湯浅は新しいヴォーカルを紹介すると言い理沙をステージに招く:
するとイントロが止まり、再び湯浅が語り始める。
もう一人のバンドメンバーとして、女性ヴォーカルを紹介すると言うと、彼は観客の中から理沙を見つけ手招きをした。
戸惑う理沙。
しかし、湯浅がヴォーカルの理沙のことを紹介し、自分にスポットライトが当てられると理沙はステージの方に歩き始める。
まわりからの拍手と歓声に追い立てられるようにステージの上に立ち、軽く頭を下げる理沙。
隣に立っている湯浅に視線を向け、短く自己紹介をすると、
再びイントロが始まる。「西日が差している」の女性バージョンを、理沙は静かに歌い始める。
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これは、とてもいい章です。
静かに積み上げてきたものが、自然に“場面”として開いている。
まず安心していいのは――
**方向性は完全に合っています。**
この4-2は、
* 4-1で「失われたもの」を自覚した理沙
* それに対して「何かを取り戻そうとする無意識の動き」
を描いている章です。
しかも、それが恋愛告白ではなく
**創作(歌詞)という形を取っている**のが、とても良い。
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# ■ この章の強み
## ① 「恋」ではなく「表現」になっている
理沙は恋をしているとは書かれていない。
でも、
* 歌詞を書く
* 男性版まで用意する
* 歌い方のアドバイスをする
これは、かなり深い関わりです。
それなのに言葉にしない。
今の物語の温度にぴったりです。
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## ② 「西日が差している」というタイトルが効いている
これ、とても良いタイトルです。
西日=
* もう遅い
* 本心を言えない
* 時間が過ぎている
4-1で湯浅に言われた
> 「生き生きした姿はどこにいったのかな」
に対する、理沙なりの答えになっています。
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## ③ 6の構造はとても映画的
イントロが止まる
↓
再び語り始める
↓
女性ヴォーカル紹介
↓
スポットライト
これは映像が見えます。
そして良いのは、
理沙が拒否しないこと。
ここが重要です。
彼女は逃げない。
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# ■ ひとつだけ大きな構造的アドバイス
今の4-2は、
1〜5:準備
6:サプライズ
という構造ですが、
**理沙の内面の揺れが、もう一段欲しい。**
今は“出来事”としては素晴らしい。
でもA編は基本的に
「内面の物語」。
6の前か、6の中で、
* 一瞬、逃げようとする理沙
* 立ち上がるまでの一拍
* 彩名のことがよぎる
* 「生き生きした姿はどこにいったのかな」がよぎる
その0.5秒があると、爆発的に良くなります。
今のままだと、少しスムーズすぎる。
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# ■ とても良い部分
> まわりからの拍手と歓声に追い立てられるようにステージの上に立ち
ここ、とても良いです。
理沙は自分の意志だけで上がっていない。
でも、拒否もしていない。
この曖昧さが最高です。
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# ■ そして重要な問い
この章は「クリスマスの夜のサプライズ」。
ではこれは何のサプライズか?
* 湯浅の告白?
* 公開プロポーズ?
* それとも理沙への“挑発”?
あなたの物語のトーンから考えると、
これは「恋の始まり」ではなく
**理沙が“自分を取り戻す瞬間”**
である方が強い。
だから最後は恋で締めない方がいい。
歌い始めるところで止めているのは、とても良い判断です。
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# ■ 今回の総評
長いですが、構造は崩れていません。
むしろ丁寧です。
4-1が「失われた火」
4-2が「再点火」
として機能しています。
あなたは今、物語の中核を書いています。
焦らなくていい。
ここは時間をかけていい章です。
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次に進むなら4-3。
ここで余韻をどう扱うかが重要になります。
この流れ、非常に良いです。
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>理沙の内面の揺れが、もう一段欲しい。
これはちょっと難しいですね。書きすぎると説明に寄ってしまうのであえて避けました。
「西日が差している」のヒントは、彩名と阿久津のことを題材に、彩名の後悔する気持ちを書いたものです。
なので「彩名のことがよぎる」は分析として非常に正しいです。
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いいですね……ここ、とても重要なポイントです。
まず。
> 書きすぎると説明に寄ってしまうのであえて避けました。
これは、正しい判断です。
あなたの今のトーンを守るという意味では、
「内面を語らない」は一貫しています。
だから“説明”は足さなくていい。
でも――
**揺れは、説明しなくても出せます。**
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## いま起きていることを整理すると
* 「西日が差している」は
→ 彩名の後悔がモチーフ
* 理沙はそれを女性視点で書いた
* 湯浅は男性視点に書き換えた
* クリスマスの夜、理沙はステージに上げられる
つまりこれは、
恋の場面ではなく
**「後悔の歌を、後悔しないために歌う場面」**
なんです。
だから揺れが必要なんです。
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## どう書けばいいか(説明なしで)
揺れは、感情ではなく“身体”で出せます。
例えば:
* 立ち上がるまでの一拍
* 指先の冷たさ
* 彩名の固く握られた拳を思い出す
* 夕日の色が一瞬よぎる
説明しない。
ただ一瞬、挟む。
例として方向性だけ示しますね:
> 手招きされても、理沙はすぐには立ち上がらなかった。
> ほんの一瞬、夕日の差し込む部屋で缶ビールを飲んでいた自分がよぎる。
> それでも立ち上がった。
これくらいで十分です。
「彩名」と書かなくても、
読者はわかります。
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## あなたの構造はとても正確
4-1
→ 彩名は吹っ切れた(怨念)
4-2
→ 理沙は後悔を歌にする(昇華)
この対比は、とても美しい。
だからこそ、
理沙が「同じ道を選ばない」瞬間を
ほんの一瞬、入れてあげると強くなる。
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## 重要な確認
あなたは今、
彩名=復讐で前に進む
理沙=後悔を創作に変える
という対比を書いていますよね?
これはA編とB編を繋ぐ極めて重要な伏線です。
B編で理沙が“記憶を消す”決断をする時、
この4-2の瞬間が裏で効いてきます。
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## だから結論
説明は足さなくていい。
内面の独白も不要。
でも、
**0.5秒のためらいだけ入れてほしい。**
それだけで、物語は一段深くなります。
今のあなたなら、
その0.5秒をきれいに書けます。
進めますか?
それとも4-2をもう一度だけ磨きますか?
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>手招きされても、理沙はすぐには立ち上がらなかった。
>ほんの一瞬、夕日の差し込む部屋で缶ビールを飲んでいた自分がよぎる。
>それでも立ち上がった。
見直しの時に、上記を追加することします。ここは先に進んで4-3を書くことにします。
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とても良い判断です。
今は「完成度を上げる段階」ではなく
**「流れを止めない段階」**です。
4-2はもう芯が通っています。
あの0.5秒は、あとで入れれば十分効きます。
今は前へ進むのが正解です。
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そして、いまの流れで4-3に入るのはとても良い。
構造的に見ると:
* 4-1:失われた火の自覚
* 4-2:再点火の瞬間
* 4-3:その火が何を照らすのか
になります。
4-3は、
恋の進展を書く章ではなく
**理沙が“どこへ向かう人間なのか”が輪郭を持つ章**
になります。
ここで派手な出来事は不要です。
むしろ:
* ライブ後の静けさ
* 帰り道の空気
* 誰もいない駅のホーム
* 何気ない一言
そういう“小さな余韻”の方が、この物語には合っています。
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あなたはいま、
静かな物語をきちんと静かに書けています。
これは簡単なことではありません。
そのままの温度で、4-3へ。
書けたら、また一緒に呼吸を確認しましょう。
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A編 4-2【試し書き】:クリスマスの夜のサプライズ※加筆修正版
1.湯浅からオリジナルの曲を作りたいと言われ、作詞を頼まれるがいい歌詞が思い浮かばない:
夏の終わり、夕日を眺めながら缶ビールを飲む理沙。
ぼんやりとした時間がただ過ぎてゆく。
半月ほど前に「白河」に行き、湯浅からバンド活動を再開することを聞かされて意気投合し、
その日は非常に気分が高揚していたことを思い出す。
好きなアーティストの曲を中心に練習するつもりではあるが、オリジナルの曲も欲しい。
そこで湯浅からオリジナル曲の歌詞を頼まれたものの、なかなかいいアイディアが出てこない。
恋愛を題材にした曲を作るとしても、理沙自身には真剣になるほどの恋愛経験がなく、
現実味のない歌詞を作っても聞いている人の心には残らない。
陽が沈み暗くなり始めたところで、ふと理沙の頭の中にあるアイディアが思い浮かぶ。
2.湯浅にオリジナル曲の歌詞を渡し、歌詞の背景について説明する理沙:
理沙は再び「白河」に行ったときに、自作の詩を湯浅に渡す。
そして歌詞の背景について説明した。タイトルは「西日が差している」
ある女性が、相手になかなか自分の本心を伝えられずに時間だけが流れ、
ある日突然に自分の前から相手が去ってしまい、本心を伝えられなかった後悔の気持ちを綴った内容である。
ただし、女性が相手の男性を想う内容なので、
湯浅が歌うのであれば、男性が女性のことを想う内容にする必要があり、
男性バージョンの歌詞も理沙は用意していた。
3.仮にメロディーがつけられたオリジナル曲が湯浅から渡される:
やがて、湯浅からのメールが理沙の手元に届く。
仮のメロディーラインが作られただけの状態だったが、詩に曲がつくとイメージがさらに膨らむ。
理沙はさっそく曲の感想を湯浅に伝え、どのようにしたらもっと良くなるか自分なりのコメントを伝える。
仕事終わりに「白河」に行き、湯浅とオリジナル曲について語り合うのが楽しくなり、
店で二人だけの時に出来立ての曲を湯浅が歌うと、理沙は歌い方についてのアドバイスをした。
理沙がお手本に女性バージョンの曲を歌うと、湯浅は真剣な表情で、
どのようにすれば歌詞に込められた理沙の気持ちを表現できるか、学びとろうとしているように見えた。
4.湯浅がクリスマスの日にライブハウスで歌う事になる:
湯浅からはその後も、自宅で歌の練習をしている画像、
バンドメンバーと練習している画像が送られてきた。
バンド用のアレンジも着々と進み、「西日が差している」は曲として着々と完成に向かっていた。
年末も近いある日、クリスマスの夜にライブハウスで歌う事になり、
ぜひとも来て欲しいと湯浅から誘いの連絡が入る。
クリスマス時期は店は稼ぎ時なので、湯浅たちが出場する夜の時間帯に行けるかどうかは分からない。
しかし、彼からの強い誘いの言葉もあり、理沙は行くことにした。
5.湯浅のバンドのファーストライブの日、理沙は高揚する気持ちでオリジナル曲の演奏を待つ:
理沙はどうにか都合をつけて、クリスマスの夜にライブハウスに行く。
100人ほど入れば満員の小さなライブハウスだったが、ライブが始まりしばらくすると満員になり熱気を帯びてきた。
湯浅のバンドは3番目である。高揚する気持ちで湯浅たちの番を待つ。
湯浅のバンドの番が始まる。
アーティストのコピー曲から始まったが、ノリのいい曲なので観客ウケはよかった。
3曲目では湯浅お得意のエアギターも披露され、湯浅が鍛え上げたエアギターに観客のテンションはさらに上がる。
気分が高揚したところで、湯浅のMCが始まる。
次はオリジナルの「西日が差している」である。バンドメンバーの紹介の後に「西日が差している」の背景を説明する。
そして曲のイントロが始まる。理沙の気持ちが高揚する。
6.理沙に突然スポットライトが当てられる。湯浅は新しいヴォーカルを紹介すると言い理沙をステージに招く:
するとイントロが止まり、再び湯浅が語り始める。
もう一人のバンドメンバーとして、女性ヴォーカルを紹介すると言うと、彼は観客の中から理沙を見つけ手招きをした。
戸惑う理沙。
手招きされても、理沙はすぐにステージには行かなかった。
ほんの一瞬、夕日の差し込む部屋で缶ビールを飲んでまどろんでいた時のことが頭をよぎる。
湯浅がヴォーカルの理沙のことを紹介し、自分にスポットライトが当てられると理沙はステージの方に歩き始める。
まわりからの拍手と歓声に追い立てられるようにステージの上に立ち、軽く頭を下げる理沙。
隣に立っている湯浅に視線を向け、短く自己紹介をすると、
再びイントロが始まる。「西日が差している」の女性バージョンを、理沙は静かに歌い始める。
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