では次に、B編の世界の中心となる宇宙船「エンデヴァー」の概要について振り返ります。
●宇宙船「エンデヴァー」の概要説明、装備品についての説明(箇条書き)
・全長300メートル。実用的核融合推進宇宙船のプロトタイプ
・乗組員は、理沙含め12人
・目的は、木星(および主要な衛星)、土星(および衛星タイタン)の調査。および今後の木星/土星の開発に向けての下地作り
(核融合推進システムの実地テスト、木星/土星周回軌道への通信インフラ設備設置、等)
・核融合推進システムについて、若干の技術的不安事項を抱えているが、粛々と対応中
(不安事項の技術的観点での詳細な説明は、物語内では触れず。あくまでも概要)
・2040年代に実施され、公式には失敗(とされている)した「ディスカバリー計画」の反省を踏まえ、高性能な推進システム、潤沢な船内設備、
高性能な制御システムが装備されている(表向きは)
・「ディスカバリー計画」の詳細については、当物語内では語られず。ただし、乗組員の会話の中で断片的に「ディスカバリー計画」というワードが
登場する。
・宇宙船は高性能な制御システムにより全体制御されているものの、人間の手の必要な作業項目が12のカテゴリー(詳細は後述)に分けられていて、
12名の乗組員は12の各カテゴリーの主担当にアサインされている。
・しかしながら、イレギュラーな事態(乗組員の病気、死亡、船外活動中、他)に備えて、乗組員は12のカテゴリーの作業すべてを最低限こなせるように
訓練されている。「ディスカバリー計画」での反省。
(参考までに理沙は動力/推進システム管理の主担当であるが、理沙がコクピットでの操縦、船内設備のメンテナンスを担当する場面があったとしても、
矛盾はない)
・理沙はもともと当「エンデヴァー計画」の地上支援スタッフであったが、とある理由で元々の動力/推進システム管理主担当が担当をはずされ
(詳細説明は当物語中で触れず)、
急遽理沙が動力/推進システム管理主担当として代替で「エンデヴァー」に搭乗することになる。
・エアロブレーキシールド
「エンデヴァー」の最後尾に取り付けられている、耐熱性の円形プレート。直径60m。木星(または土星)到着時の減速の際には、
船体後尾を進行方向に向けて木星(または土星)の上層大気に突入し、減速を行う。
・居住区エリア
「エンデヴァー」船体中心軸から両方に30メートル延びた通路の先に連結されている。「エンデヴァー」中心軸を中心としてゆっくりと回転している
(宇宙船の加速/減速時には回転停止)ため、6分の1G程度の人工重力がある。
(そのため、居住区エリアでのシーンは、6分の1G重力だったり、無重力だったりする)
・乗組員同志の船内でのコミュニケーション
原則、作業中は英語で会話。しかし、プライベート時間では特に制約なし。ワイヤレスイヤホン型の自動翻訳機を左耳に常に装着しているので、
異言語間での会話には不自由はない。
(文字と画像の物語なので特に気にすることはないが、プライベート時間中に、理沙が英語で話しかけられて日本語で返答するシーンがあっても
矛盾はない)
・乗組員の健康管理
右腕(または左腕)手首にリストバンド型のモニターを常に装着しているので、体調は船のシステムが常にモニターしてくれている。
体調不良をシステムが感知すると、システムは乗組員の同意を得たうえで作業シフトの調整をしてくれる。
シフト変更後にシステムはその旨を船長に報告してくれる(なので、仮病で休むという事はありえない)
●「エンデヴァー」の制御システムについて
・30のサブシステムがあり、各サブシステムは自分の担当エリアの作業をこなす。相互監視を行っておりとあるサブシステムに問題が発生した
場合には、瞬時に他のサブシステムが機能を代替する。
(理沙が動力/推進サブシステムの設定変更と再起動を行うシーンがあるが、動力/推進サブシステムの再起動中にはほかのサブシステムが
機能を裏で代行している)
・30のサブシステムの上位層に、中枢システムがある。乗組員は「メイン」と呼んでいる。中枢システムは30のサブシステムの監視、
システムの将来リスク(故障等)予測、等の高度な機能を担当している。何か不測の事態があれば乗組員に即座に報告し、判断を求めてくる
(なので、中枢システムが暴走したり、自分勝手に判断することはない)
・中枢システムについての不測の事態を考慮し乗組員主導で中枢システムを止めることができる。中枢システムの非常停止用スイッチが
船内のあちこちに配置(寝室、トイレも含め)されている。
※この機能は、「ディスカバリー計画」からの反省ではなく、過去に発生したシステムに起因した人身事故
(当物語では説明なし。ただし、事故当時の状況を暗示する場面は断片的に物語内に登場)の反省により装着されたもの。
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