阿久津と恵梨香の行方を警察が追い始める中、オーナーは「Shangri-la」の閉店を即座に決める。
営業再開の可能性はなく、家具や機材は次々に売却され、数日前まで客とキャストで満ちていた店は急速に空洞になっていく。
キャストも黒服も職を失い、店の売り上げに支えられていた生活は一瞬で崩れた。
彩名はオーナーに最低限の補償を求めるが、答えは「無理だ」の一言だった。
それでも彩名は自分の手元の金を封筒に入れ、キャストたちへ最低保証に近い額を渡していく。
理沙にも封筒を差し出すが、理沙は昼の仕事があるからと受け取らない。
さらに住む場所のない彩名に、自分のマンションへ来るよう淡々と告げる。
翌日、彩名は最低限の荷物だけを持って理沙の部屋に来る。
夜、同じベッドで眠る中、彩名は小さく「ごめん」と言い、やがて声を殺して泣き始める。理沙は何も言わず、その音を聞いていた。
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