001_20_言えない悩み(1)【あらすじ】

新しい店で時間が経つにつれ、理沙と彩名はそれぞれ数字を持つキャストになっていく。
理沙はママの視線や指摘を正面から受け止め、修正すればよいものとして冷静に対応していた。
しかし彩名への扱いは違っていた。仕草や言葉選び、間の取り方など、細かな部分まで繰り返し止められ、理由も説明されない。
営業後の全体ミーティングでも彩名の名前は何度も挙げられ、必要以上に踏み込んだ指摘が続く。
周囲のキャストたちも直接は何も言わないが、小さな笑いや囁きで空気を変えていく。
彩名はその場では反応せず耐え続けるが、別のキャストと言い合いになりかけた時、理沙が短く止めに入る。
やがて営業後、彩名はママに呼ばれ、VIPルームへ入っていく。
しばらくして出てきた彩名は顔色を失い、歩き方も遅く、手を強く握りしめていた。
理沙はその様子を見ながらも、声をかけられず、ただ見送るしかなかった。



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