003_01_生活の拠点【あらすじ】

2042年6月、米国本土へ渡った理沙は、ロサンゼルスで新しい生活を始める。
空港から市街地へ入り、事前に予約していた安宿でまず寝る場所を確保する。
街には観光地らしい華やかさがある一方で、路上生活者や警戒すべき視線など、社会の影も見え隠れしていた。
理沙は護身用品を買い、翌日から本格的に住まい探しを始める。
条件の悪い部屋や仕事が決まっていないことへの警戒に何度も直面しながら、到着から6日目、ようやく小さなワンルームを契約する。
狭く設備も十分ではない部屋だったが、自分で作った簡単な食事は不思議とおいしく感じられた。
夜、窓の向こうに見える高級住宅地の灯りを眺めながら、理沙はようやく手に入れた自分の居場所にわずかな安堵を覚え、そのまま眠りにつく。



003_02へ