では、5.について書きます。
5.着陸船救出プランの概要
・方針:原子力ラムジェット機の助けも借りて、着陸船を「エンデヴァー」まで帰還させる。
・帰還/救助を困難なものにしている要因
1.着陸船は周回軌道到達に必要な液体酸素量が、規定量の半分しかないため、「エンデヴァー」周回軌道に単独では到達できない。
不要な備品類、装備品をタイタン上に放棄し、機体を可能な限り軽くしても状況変わらず。
2.原子力ラムジェット機は無人で人が乗れる設計になっていない。また、着陸装置を装備していないのでタイタンに着陸できない。
・そのため、原子力ラムジェット機を単独では救助に使用できない。そのため、以下のプランを策定。
1.原子力ラムジェット機の機体(翼及び胴体)の上面に、着陸船を固定する工具(ハードポイント)を装着。原子力ラムジェット機はタイタンの大気中を
降下し、タイミングを合わせ上昇した着陸船と空中でドッキング、原子力ラムジェット機の推進力で「エンデヴァー」に帰還する。
2.原子力ラムジェット機側に工具(ハードポイント)取付の加工が必要にはなるが、作業そのものは通常の船外活動レベル(機体の耐熱材を
一部剥がし、ハードポイントをボルト固定する)
・プラン実施のメリット
1.「エンデヴァー」にすでに備わっている装備品、工具等で実現可能。
2.原子力ラムジェット機は、過酷な木星大気中での使用を想定しているため、タイタンでの使用にはスペック的に十分余裕がある。
原子力ラムジェットは原子力で気体を熱することで推進力を得るため、大気組成の違いにあまり左右されない。
・プラン実施のデメリット
1.一発勝負でのプランであり、リハーサル不可。失敗は許されない(物語中では十分なシミュレーションを行うことになっているが、一抹の不安あり)
2.原子力ラムジェット機の想定外の使用方法であり、また、着陸船を無事にタイタン周回軌道に持ち上げることができるのか、理論上可能であっても
リスク事項は山ほどある。
以上です。
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